20年触れる仕事を続けて見つけた、私の軸。
私が大切にしてきたのは、体の声をそっと聞くことでした
今日は、少しだけ私のことをお話ししようと思います。
20数年前の私は、まさか自分がセラピストとして、人の体に触れる仕事を続けているなんて、思ってもみませんでした。
学生時代に4年半続けた飲食店のアルバイトで接客の楽しさを知り
その後、念願だったホテルに就職。
しかも、希望していた部署でした。
だけど、いろいろあって1年半で退職し、OLへ転職。
そして3日で、
「向いてない!!」
と思いました。
そこから少し遠回りをして、今の仕事にたどり着いたんです。
「素敵」から始まったアロマスクール
きっかけは、OLになり、昔から気になっていたアロマのスクールに通ったことでした。
本当は、翻訳を学ぶ別のスクールも考えていました。
けれど、アロマの体験レッスンに行った時に、
「あ、これだな」
と思ったのです。
ただ、当時は施術をするなんて微塵も思っていませんでした。
「アロマで化粧水とか香水とか作るなんて素敵♪」
くらいの気持ちでした。
でも、施術の授業を受け始めた瞬間、
それまで知識として学んでいたアロマが、急に「人のためにあるもの」になった気がしました。
なんとなく「素敵」で始めたはずなのに、
私の興味は、精油そのものよりも
目の前の人の呼吸がゆるみ、体の力が抜けていく時間のほうへ、どんどん向いていったんです。
技術を増やしたかったわけではありません。
セラピストとして働き始めてからも、私はいろいろな技術を学んできました。
マタニティ、産後ケア、かっさ、痩身、よもぎ蒸し、耳つぼ、ヘッド…。
「何屋さん?」
そう言われたこともあります。
でも、私が学び続けたのは、メニューを増やしたかったからではありません。
お客様を担当する中で、
「これは知っておいた方がいい」
と感じたり、
「この方には、もう少し違う角度から整える方法があれば、もっと楽になるかもしれない」
と思う場面があったからです。
私にとって学びは、資格を増やすためではなく、目の前のお客様に、もう少し届くための手段でした。
「専門家です!」と言えない焦り
アロマを極める人
かっさを極める人
ダイエットを専門にする人がいて
東洋医学を深く学んでいる人もいる。
そういう方たちを見るたびに、私は少しだけ…
いや、実は結構、焦っていました。
「私は“この専門家です!”」と言えるものがなかったからです。
「どれか一つを選んでください」
と言われたこともありましたが、選べませんでした笑。
そしてまた勝手に焦るという謎のループ。
でも、この歳になって、ようやく分かってきたような気がします。
私が突き詰めてきたもの
私が突き詰めてきたのは、
アロマでも、かっさでも、痩身でも、ヘッドでもなく、
いかに目の前のお客様の体の声を聞き、呼吸を整えてあげられるか
ということだったのかもしれません。
ボディトリートメントも、ヘッドも、よもぎ蒸しも、かっさも、
私にとっては目的ではなく、そのための手段でした。
ダイエットを本気でしたいなら、ダイエット専門店に行けばいい。
アロマを成分から深く知りたいなら、もっと専門的に学んでいる人がたくさんいる。
でも私は、目の前のお客様がベッドに横になった時に、
肩に力が入りっぱなしなのか。
呼吸が浅くなっているのか。
頭が休まっていないのか。
体のどこが「もう少しゆるみたい」と言っているのか。
そこを感じ取れる人でありたいのだと思います。
体は、言葉より先に教えてくれる
20年近く、人の体に触れる仕事を続けてきました。
最初から大きな志があったわけではありません。
「この道で生きていく」と、強く決めていたわけでもありません。
ただ、目の前のお客様の体に触れながら、
少し呼吸が深くなる瞬間や、
肩の力がふっと抜ける瞬間。
施術後に表情がやわらぐ瞬間を、何度も見てきました。
そのたびに、
「ああ、私はこの時間が好きなんだな」
と感じていたんです。
体は、言葉より先に疲れを教えてくれることがあります。
本人が「まだ大丈夫」と思っていても、
肩や背中や呼吸に、ちゃんと今の状態が出ていることがあります。
だから私はこれからも、
何かを無理に変えるためではなく、
体が少し安心できる時間を作る人でありたい。
気づけば20年。
人の体に触れる仕事を続けてきた先に、
私が見つけたのは、特別な技術の名前ではなく、
その人の体の声を、そっと聞くこと
だったのかもしれません。
体の声を聞くことが、私の軸だった
人には、人それぞれの学び方があるのだと思います。
ひとつの技術を深く極める人もいれば、
さまざまな経験を重ねながら、自分の軸に気づいていく人もいる。
私の場合、その軸はきっと
「体の声をそっと聞くこと」でした。
気づけば20年近くの間
私が続けてきたのは、技術の名前を増やすことではなく、目の前の人の体の声を、そっと聞くこと。
そしてこれからも、
その人の体が少し安心できる時間をつくるセラピストでありたいと思っています。
あなたがこれまで積み重ねてきた経験も、いつか振り返ったときに、「これが私の軸だったんだ」と思える日が来るのかもしれません。
この場所では、40代からの暮らしと体を整える小さな工夫や、頑張りすぎない毎日のヒントを綴っています。
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学びは増やすためでなく届くため、すごくしっくりきます。私もいっぱい学んできたので。体の声を聞く、それができる方は本当に少ないですよね。素敵なお話、ありがとうございます。
読んでいて「私も水森さんに整えてもらいたい!」と思いました😊
体の声を聞くことを軸にされていること、すごく素敵です♡
経験を積んできたからこそできることで、本当にプロってすごいなぁと感じます✨